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きくちいまさん(きものエッセイスト)
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PROFILE
1973年10月7日 東根市生まれ A型 
県立楯岡高校卒業後、都留文科大学文学部国文学科入学。卒業後、東京・日本橋にある広告・出版会社に入社。3年半勤務した後フリーライター・イラストレーターとなる。2002年に最初の本「着物がくれるとびきり
の毎日」を出版。その後単行本を多数執筆。2003年に東京から山形に引っ越し現在は村山市に在住。執筆、連載、全国で講演等をしている。両親、夫、長男(3歳)、次男(1歳)の6人暮らし。
いまっぺーじ http://www.imappage.net/
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ご自宅のいちご畑で。「孫に見せたいからって、父が家庭菜園に励んでいるんです。子どもはたくさん太陽の光をあびて成長するトマトのように、みずみずしく、のびのび育てたい」。(←写真)
(※2007年7月10日号掲載)
きもの姿のお母さんが増えたら、世の中がもっとまるくなる気がするな。

 きものや和の暮らしに関するエッセイ本を数々執筆し、きものや手ぬぐいのデザイン、講演などで全国各地を飛び回り、「普段きもの」という言葉を広げたきくちいまさん。お仕事のこと、日頃の生活のことをうかがいました。
 
 もともと作家になるのが夢で、子どもの頃から原稿用紙を見るとわくわくしていました。文章力をつけるためにはコピーライターになるのがいいと聞き、きものに関する広告や本づくりを主とした会社に入社したんです。気づきを大切にする会社で、入社試験の面接のときに「どんな社会人になりたいか」と聞かれ、机の上だけじゃなく裏側も拭ける人」と答えたら、それが良かったのか、八○○人の志望者の中から採用されました。実はその部屋がたばこの煙でよごれていたので、机の下もそうなんだろなーと、とっさに浮かんだ言葉だったんですけどね(笑)。

毎日きものの生活に

 日常で袖を通すようになったのは学生の頃。最初はアパートでこっそりと、波平さんのように着ていました。週に三回、四回のペースで、二十五歳からは毎日に。母も好きだったので身近かな存在でしたし、何より会社がきものを専門としているのに、誰も着ていない方が不自然じゃないって。魅力を発信するためには実践しなきゃ、私が着るわ、みたいな強い使命感に燃えたんです。着始めたら、ストッキングからも開放され、とてもラクで。何より女っぷりが数倍あがりますから気分もいいの。

視線がいたい

 でもね、最初は特別に見られていました。会社でも「今日は見合い?」とか「きものだから床拭きの掃除はいいよ」なんて言われたり。それが嫌で何でもやりました。「あ、いまちゃんきものだったんだね」って言われた時、あー、やっと自然に見てもらえるようになったぁって、とてもうれしかったです。結婚後、 子どもは自然の中で育てたかったので故郷に来たのですが、ここで再び、世間様から珍獣扱いされてしまい…(苦笑)。夫は気にせず着ればいいって言ってくれたし、開き直ることで除々に理解してもらえるようになりました。

家族の大切さ

 私、結婚する前は性格的にかたい部分もあったんです。生きていく上でそれほどユーモアを大事に考えていなかったというか。ところが夫はそれがあるの。落ちているネジを拾って、「あれ?お母さん頭のネジが」なんて言って家族を笑わせたり。しかもあくまで誰かのネジ。自分のネジとは認めない(笑)。仕事の面でも育児のためにも、家族の存在は大きいです。心がけているのは、感謝の気持ちを伝えること。出張の時は「今日はこんな仕事をしてきました。おかげさまで大成功。これから最終の新幹線に乗ります」と夫と両親にそれぞれメールしたりしています。

やっぱり人の縁

 たくさんの本を出せるのも、人との出会いがあったから。新たな本の企画で、有名な出版社と、別の出版社に転職する編集者の方と、どちらかを選択しなければならないことがあったんです。憧れを持っていた出版社だったのですが、長年お付き合いがあった編集者の方へゆだねることしました。そうしたら、私にとても縁のある会社へつながっていって、知名度じゃなく人を選んでよかったーって思いました。

田舎くらしの中から

 和やきものはブームの火付け役としての責任があるので、これからもしっかり取り組んでいきますが、それとは別に、「ゲンコツ山はどこにあるの?タヌキさんに会いに行きたいの」と三歳の息子に言われ、初めて荒れ放題の山に目をむけるようになりました。これからは環境のことなどを絵本にしてみたいなと思っているんです。
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1. イラストエッセイを連載している『月刊アレコレ』。
2. いまさんの愛用品。ぶどうの蔓で編んだバックはA4サイズがちょうど入るサイズ。
3. 高校時代の先生が「口紅は一流のものをお使いなさい」とおっしゃったそう。自然派のコスメブランド『草花木果』の口紅。
4. いまさんデザインの手ぬぐい。「子どものよだれかけなど、何本あっても重宝します」
5. 最新本『きもので出産!』マタニティから出産、授乳時までを綴った、たのしくてあったかいエッセイです。
6. いまさんのセンスを伝授。『わたしが好きな和の生活』と、1枚のきものを何通りにも楽しむテクニック本『毎日の着物』。
ARCHIVE
海和瑞穂さん(パティシエ)
吉澤市子さん(美容師/学生支援(ボランティア))
高橋博美さん(スノーボーダー)
鈴木美智さん(ガラス作家)
井上優子さん(シンガー)
二藤部真澄さん・河合麻衣さん(特定非営利活動法人 環境ネットやまがた)
松村昌子さん((株) エム企画専務取締役)
きくちいまさん(きものエッセイスト)
岡部陽子さん(書家)
志賀真希子さん((株) 清川屋 ネットサテライト室配属ゼネラルマネージャー)
兼子京子さん(山形心体表現の会代表)
蜂谷友季子さん(木地師・漆芸家)
二戸敦子さん(声楽家)
海谷美樹さん(AISOHO企業組合 専務理事)
高橋ミラさん(写真クリエイター)
田宮美由貴さん(寒河江神輿会 広報委員会委員長)
伊藤啓子さん(詩人)
鈴木圭子さん(JICA山形デスク 国際協力推進員)
井上聡子さん(さとこ女性クリニック 院長)
小嶋麻央さん(小嶋商事株式会社勤務)
鈴木ゆかりさん(「きものアトリエのあ」主宰、「きもの大好き会 和組」代表)
小野寺南波子さん(『骨髄バンクを支援するやまがたの会』会長)
小野のぞみさん(ハンドメイド小物作家&エステシャン)
武田節子さん(平安グループ ブライダル事業担当 専務取締役)
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