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二戸敦子さん(声楽家)
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PROFILE
1960年 11月19日 
山形市出身 O型
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。'86〜イタリアオペラアリアとイタリア歌曲のリサイタルを開催。19:00開演、コンサート中の着替えなどを行う。2000〜イタリアベルカントオペラの原語上演。いずれも山形初の試みでパイオニア的存在となる。現在は山形短期大学こども学科非常勤講師。オペラ座山形主宰。父、母、妹の4人家族。
問い合わせ/023-624-9174
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(※2007年2月号掲載)
明日死んでもいい。ステージはそんなぎりぎりの思いで歌っています。

 「声楽家の世界では、男は三十、女は四十歳からと言われています。やっと一番いい時期に入りました」という二戸敦子さん。昨年デヴュー二十周年リサイタルを行い、歌のこと、日々の健康管理のことなどをうかがいました。
 
 大学を出て山形に戻って来た頃は、思うように勉強できず悩みました。都会から荒野に投げ出されたようなもので、美術やオペラ、コンサートに行くにも限定され、当時は師と呼びたい声楽家も、イタリア語を勉強する場もなかったですから。狂いそうになりながらも、今できる中で何を選択するか、死ぬときに後悔しないためには何ができるのか。このままではいけないというハングリー精神で歩んできた感じです。二十五歳でデヴューリサイタルを開き、運良く歌の仕事や、山形短期大学こども学科で非常勤をさせていただくことになり、なんとか続けていけるようになりました。

生きる原動力

 いつも声と曲、これまでよりいい歌にするにはどうするかだけがテーマです。三十代半ばで結婚し、一番仕事が乗っているときに体調を崩して別居、離婚を経験したこと、また長年にわたる家族の病気なども心配ごとでしたが、ここで挫けてはいられないという気持ちが常にあります。何が幸いするかわかりません。平穏な家庭なら、それで満足したかも知れませんから。

人生の壁

 私がいいと思う曲と主催者やお客様の要望に差があるときにどう対処するか、自分の仕事量や質に相応の対価をもらうにはどうしたらいいか、どう勉強を積み上げればいいか。自分が信じるものを理解されなくても、飢えても死をもってしても守ろうとする、そんな本能のような感覚で乗り越えてきた気がします。あからさまな嫌がらせでへこたれないのも、経験してきた私的な悩みよりは大したことがないと思えるからで、素晴らしい声楽を続けられる喜びとは比べようもありません。

ヨガと出会つて

 平均的な一日は六時か七時に起きて、朝食前に掃除。歌を始めた十代後半からトレーニングとストレッチは毎日欠かさず、午前中はなるべく歌や付随する作業に当てています。対外的なものは昼食後。夜まで仕事に追われることが多く、寝るのは十二時から一時ですが、理想は十一時就寝ですね。二十代後半からヨーガで自律神経を整えるようになり、お酒も飲まず、美しいと言われる生活を心がけています。体を整えると心も整います。実際は難しいことも多いのですけど。

新しいオペラに

 少しずつですが、声の特徴を生かしたイタリアのベルカントの曲をプログラムに入れられるようになり、これが大変ありがたいです。要望が多いのですが声に合わず無理して歌ってきた日本の歌も、このごろは消化しつつあります。そろそろ自国の歌にも挑戦する年代になったのでしょう。今後の目標は、私の声にあうオペラで、まだ上演していない演目を演じること。イタリア歌曲やイタリアベルカントオペラアリア以外にも、フランスオペラアリアや日本の歌、童謡などのCDも出したいですし、後輩をもっと育てていきたいです。最近は踊りを伴った日本歌曲に取り組み、これまでのクラシック界にない独自の世界を築きつつあります。聴衆の支持をもらえるようなプログラミングにも挑戦したいですね。
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1.二戸さんが出演したオペラ。ペルゴレージ作曲 喜歌劇『奥様女中』のセルピーナ(女中)とウベルト。 2.「ずっとヨーロッパの世界にいたので、和物が新鮮で」。つい買ってしまうというかんざし。 3.愛読書。塩野七生著『ルネサンスの女たち』と若桑みどり著『薔薇のイコノロジー』。 4〜5.20周年のリサイタルでは、作曲家の青島広志氏と共演。イタリアオペラアリアや歌曲などの他に創作和物オペラを披露。 6.ヴェルディ作曲 オペラ『椿姫』ヴィオレッタ(椿姫)。
ARCHIVE
海和瑞穂さん(パティシエ)
吉澤市子さん(美容師/学生支援(ボランティア))
高橋博美さん(スノーボーダー)
鈴木美智さん(ガラス作家)
井上優子さん(シンガー)
二藤部真澄さん・河合麻衣さん(特定非営利活動法人 環境ネットやまがた)
松村昌子さん((株) エム企画専務取締役)
きくちいまさん(きものエッセイスト)
岡部陽子さん(書家)
志賀真希子さん((株) 清川屋 ネットサテライト室配属ゼネラルマネージャー)
兼子京子さん(山形心体表現の会代表)
蜂谷友季子さん(木地師・漆芸家)
二戸敦子さん(声楽家)
海谷美樹さん(AISOHO企業組合 専務理事)
高橋ミラさん(写真クリエイター)
田宮美由貴さん(寒河江神輿会 広報委員会委員長)
伊藤啓子さん(詩人)
鈴木圭子さん(JICA山形デスク 国際協力推進員)
井上聡子さん(さとこ女性クリニック 院長)
小嶋麻央さん(小嶋商事株式会社勤務)
鈴木ゆかりさん(「きものアトリエのあ」主宰、「きもの大好き会 和組」代表)
小野寺南波子さん(『骨髄バンクを支援するやまがたの会』会長)
小野のぞみさん(ハンドメイド小物作家&エステシャン)
武田節子さん(平安グループ ブライダル事業担当 専務取締役)
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